ヤクルトの開幕投手に小川泰弘投手(28)が決定した。25日、浦添キャンプで小川監督が発表した。3月29日阪神戦(京セラドーム大阪)で、3年ぶり4度目の大役を務める右腕は「自覚と覚悟を持ってマウンドに上がりたい」と話した。

ブルペンでは、フォームの試行錯誤を重ね121球を投げた。田畑投手コーチが打席に立ち、カウントを想定した実戦に近い形で投球。「ゲレーロ、岡本」と巨人打線をイメージする場面もあった。昨季までの「ライアンフォーム」と、足の上げ幅を抑えたモデル、クイックの3パターンで投球。キャンプで試していた2段モーションは「タイミングが難しい」と一時封印した。「フォームも球種の1つと言いますし。自分の得意な強い球を投げられて、打者が打ちづらいのが一番。そこを求めていく」と柔軟に取り組む。ライアンに戻る可能性もあるが「新しい挑戦をしたので、同じところに戻るわけではない」と言及した。

努力を重ねる小川の姿に、指揮官は「迷う思いはなかった。これから調整してくれると思っている」と信頼を置く。次回はオープン戦の3月2日巨人戦(東京ドーム)で先発する予定。開幕まで残り32日。上昇し続ける。【保坂恭子】