巨人の守護神候補だった沢村拓一投手(30)が、14年以来5年ぶりに先発に再挑戦することが26日、分かった。この日はブルペンで53球の投球練習。練習後に原監督、宮本投手総合コーチらと面談し、先発への配置転換が決まったとみられる。1軍キャンプを行う沖縄から帰京し、28日から2軍に合流。先発に備えて徐々に球数を増やしながら、開幕ローテーション入りを目指していく。

今季はリリーフで調整してきたが、今キャンプの実戦では2試合連続失点するなど安定感を欠いていた。24日の日本ハムとのオープン戦では8回から登板し、1本塁打2四球で1回1失点。試合後、原監督は「練習の中ではいいものを出しているが結果が出てこない。抜け出てほしい」と期待の言葉をかけていた。

中継ぎ陣は桜井、大江らが成長し、守護神候補として新外国人クックが加入。開幕ローテーションは菅野、山口、メルセデス、ヤングマンの4人は確定しているが、残る2枠は田口、今村、新人高橋らが争い、流動的な状況だ。沢村は11勝を挙げた11年には200イニングを投げるなど、首脳陣からは馬力、スタミナ面などを高評価されている。150キロを超える直球にフォーク、スライダーを駆使し、潜在能力は一級品。よりチームに貢献できるポジションで、力を発揮していく。