ドラフト3位の木浪聖也内野手(24=ホンダ)が紅白戦に白組の2番三塁で出場し、マルチ安打を記録。春季キャンプの実戦全8試合でヒットを放った。

「自信になります。(相手が)投げる球がどうなのかベンチで確認して。不安要素を少なくして、プラスに考えて打席に入っています」。初回に西の129キロ外角球を捉えると、打球は左中間へ。「(コースを)予想して、開かずに打つことを心掛けました」と高い対応力を披露した。

実戦では二遊間だけでなく、一、三塁も守った。4番候補の大山が結果を残せなければ、三塁起用も浮上する。清水ヘッドコーチは「(木浪は)一線級を打っている。悠輔に4番を打ってほしいとは思ってる。ただ、機能しないようなら(監督と)相談しながら」と含みを持たせた。首脳陣へのすさまじいアピールで起用の選択肢を広げている。

春季キャンプは27日に最終日を迎える。「思った以上に出来すぎ。地道に努力して、このまま1軍に入れたらいいなと思います」。キャンプ中に発注したファーストミットも手元に届いた。激しい内野争いで、生き残る準備は整っている。【真柴健】