オープン戦が今日2日から本格的にスタートする。各球団野手陣の開幕の舞台をかけた戦いも本格化。どんな選手がここまでアピールしてきたのか。

2年目のロッテ安田尚憲内野手(19)が、開幕1軍に向けて着々と実戦経験を積んでいる。2月の対外試合45打数は12球団の選手で断トツ。多くの選手を試すため交代や途中出場が増える春の練習試合において、フル出場も多い。3本塁打10打点と自慢の長打力でアピールしている。

課題は守備の安定性。三塁に本格挑戦しているが、1試合に1つは失策や危ういプレーが出る。三塁手には新加入のレアードや昨季全試合出場の鈴木もいる。井口監督は期待をかけ、チャンスを与えつつ、定位置争いは「レアード、大地との競争」と話す。

右中間二塁打を放った2月26日のオリックス戦では、判断を誤って三塁を狙い、タッチアウトになる場面も。「これからもっと試合が増える。打撃以外のところでしっかりいけるように」と反省した。鈴木やレアードを「高い壁」と言う安田は、打棒を生かすべく、守備走塁のレベルアップに励んでいる。【鎌田良美】