西武開幕投手の多和田真三郎投手が、三重苦を乗り越え復活をアピールした。

オリックス戦で約2週間ぶりに先発登板。初回こそオリックス吉田正の内野安打による先制点を許したが、失点はこの点だけ。4回4安打1失点と上々の投球を披露した。へんとう炎による発熱で1試合回避して迎えたマウンド。「納得するボールもあったので、まあまあかなと思います」と振り返った。

病み上がりでの一戦で、難敵は相手打線だけではなかった。強風吹き荒れる環境での投球。「集中してやりました」と、しっかりと間をとって76球を投げ抜いた。風だけではない。目に見えない敵も宙を舞った。この時期、悩まされる花粉症だ。今季は夫人の勧めで甘酒を飲み、対策を講じてきた。ベンチでもテッシュで鼻水の流出を防ぎながら乗り切り「あとはスライダーの精度。責任を持ってやっていきたい」。開幕前、最後の登板は21日、本拠地での巨人戦。辻発彦監督も「心配したが投げられると確認できた」と一安心させた。