ロッテ藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)が13日、本拠地初スタメンからフル出場し、攻守で糧を得た。

まず、マリン特有の風から学んだ。3回1死二塁での守備。ヤクルト広岡の中堅への打球は目の前で弾んだ。一度背走してから、前に出る判断ミスで適時二塁打を献上。左翼方向から本塁に向かって吹く風速11メートルの強風に、球が戻された。「守備練習の時から(強風が)吹いていた。打球が来なかったというより自分のミス。全然自分より前に落ちてしまった。2回目はないようにやらないといけない」と悔やんだ。「マリンでは打球が最高点に達した時の判断が大切。屋根より上に行けば戻されるし、それより低ければ伸びるのでその判断をしっかりやっていきたい」と引き締めた。

打撃ではストライクゾーンから学んだ。「外の真っすぐで三振を2つした。そこのボールの見極めと自分の感覚、審判のストライクゾーンをしっかり確認してやっていかないと」と反省した。それでも5点を追う6回には、ヤクルト小川の内角低めのカットボールを右前打。打者一巡の猛攻の火ぶたを切った一打に「当たりとして悪くなかった。あのヒットだけはしっかり芯で捉えることが出来た」とうなずいた。

この日、大阪桐蔭での3年間、切磋琢磨(せっさたくま)した中日根尾が1軍デビュー。三振だったことを伝え聞くと「僕も三振しているので…」と苦笑いだった。各球団の“同期”のプレーも刺激にしながら、開幕1軍入りへ、突き進む。【久永壮真】