2軍での無期限調整が決まった阪神藤浪晋太郎投手(24)が13日、甲子園で再生へのスタートを切った。この日は1軍残留組と練習し、15日から2軍に合流する。「しっかり練習することに尽きる。いいものを再現性高くできるように、確率高くできるように。そういう練習をしっかりやっていきたい」と、前を見据えた。

12日は4回無安打1失点ながら、3四球1死球と制球難を露呈した。その登板後に矢野監督、福原投手コーチと、今後について話し合った。

藤浪 矢野監督も「次どうするか?」って話をしてくださいましたし、福原さんも「次どうや?」って。上でやるか下でやるか、どうしようかって話をしてくださるくらい、自分のことを思って、言ってくださいました。

最初から結論ありき、ではなく、藤浪の考えも聞いた上で、1軍首脳陣は2軍調整を伝えた。メッセンジャー、西、岩貞、ガルシアに続く強力な先発をそろえたい首脳陣にとっても、苦渋の決断。「すごい迷惑かけてるな」と、藤浪も決断の重みをかみしめた。

藤浪 本当は上にしがみつきたいですし、開幕も1軍で迎えたいですし、ローテーションに入りたいですし。「1軍に残して下さい」って言うのも「もう1回チャンス下さい」って言うのも1つの手というか、そういうのも良かったかもしれないですけど、それ以上にやるべきことがあるかなと思って。

自信を持って相手と勝負できる状態になる。チームにとって貴重な時間を使って、再生を許された。「エース藤浪」の姿を、必ず取り戻す。【堀まどか】

▽阪神金村投手コーチ(2軍調整が決まった藤浪に)「バッターに投げて自信つけることじゃないですかね。今年は彼はキャンプから一番球数も投げましたし、なんとかしようってそういう気持ちもこちらに伝わっているし、なんとかしてあげたいし、やってることは絶対間違いじゃないし、それを信じていくしかない。なんとかはいあがってほしいなと思います」