巨人先発のドラフト1位の高橋優貴投手(22=八戸学院大)が4回75球、4安打3失点(自責1)でマウンドを降りた。開幕ローテ入りをかけた「最終テスト」と位置づけられたが、当確の投球は見せられなかった。

立ち上がりは制球に苦しんだ。先頭の川島に四球。けん死と凡打で2死を奪ったが、3番柳田の二ゴロを吉川尚が失策。そこからデスパイネ、グラシアル、内川に3連続中前打で2点を失った。頼みのスライダーが決まらず、ストライクを取りに行った直球を、百戦錬磨の強打者に簡単にはじかれた。

2回以降はスクリューボールを交えて、立て直した。スライダーと同じ120キロ前半の得意球を右打者の外角へ沈ませた。タイミングを崩し、2回には松田を右飛、川島を三ゴロと打ち取った。3回2死二塁からにグラシアルにこの日2本目の適時打を打たれたが、4回は内川、上林、松田を3者凡退に抑えた。

100球をめどに5、6回を目指したが、4回で降板。登板後には原監督から「カウントを取りにいく球は打たれちゃうよね」と指導も受けた。オープン戦初マウンドを終え「正直ものすごく緊張しました。自分にとってはオールスターのような打線だったので、マウンドに立ってみて、気持ちをコントロールできなかった。初回の入りという課題が見つかったので、先輩に話を聞いたりして成長していきたい」と振り返った。