スバルが1点差を守り、3連勝として決勝トーナメント進出を決めた。

公式戦初先発のルーキー左腕、阿部博光投手(22=東洋大)が緩急を使った丁寧な投球で7回を3安打無失点の好投。5回に三浦颯大外野手(22=青学大)のソロ本塁打で挙げた1点を守った。

東洋大時代は甲斐野央(ソフトバンク)上茶谷大河(DeNA)梅津晃大(中日)の「150キロトリオ」に隠れ、目立たない存在だった。神宮のマウンドも昨春の立正大戦でリリーフし、3イニングを投げただけだった。それが社会人デビューの舞台で、あっぱれな投球を披露した。

阿部は「あの3人はスピード(が武器)だったんで、自分は制球を磨いてきた。3人以外にもいいヤツがいるんだ、ということを示せてよかったです」。初登板が初勝利となり、決勝トーナメント進出も決めて、満足そうに振り返っていた。