マリナーズのイチロー外野手(45)が16日、凱旋(がいせん)会見に臨んだ。20、21日のアスレチックスとの開幕戦(東京ドーム)に向けての練習前に意気込みを語った。「早く時差ぼけを治して、チームメートも観光気分をなくして、頑張っていこうと思います」と、元気よく話した。

マイナー契約でキャンプに参加し、約9カ月のブランクを生める作業を体感した。だがオープン戦で18打席連続無安打中で打率8分と苦しんでいる。「まずマイナー契約で始まって、この東京ドームのフィールド立つことは簡単なことではなかった。このチャンスをいただいたことに大変感謝しています。去年の春からのブランクもあり、なかなか自分の思うような結果はキャンプではまったく残せなかった。ただ過去の経験から04年の262(安打)を打った次の年、キャンプで毎試合ヒットを打ったけど、始まったら苦しんだシーズンになった。一方で春から20何打席ノーヒットの年もあったが、その時は200本を達成して、いい年になった経験もある。そういった経験を生かして、この春に起こることはいろんなことがある。場所が変わって大好きな日本でプレーするということで気持ちも変わるし、今持てる技術を見せたいと思っている」と話した。

また米メディアから「いつ引退するのか分かるのか?」という去就を直撃する質問には「いつ分かるんですかね? それは僕にも分からないですね。こういう質問には慣れていないな、というのはまた思いました」と切り返した。