開幕ローテ入りに望みをつないだ!

楽天安楽智大投手(22)が、中日とのオープン戦に3番手で登板し、2回を1安打無四球で1失点。中日アルモンテには本塁打を浴びたが、最速144キロの直球を軸に、力強い投球を見せた。

「ストレートで振り遅れのファウルや、詰まったポップフライをとれた。この2年は期待に応えられていないので、今年はなんとか応えたいと思います」。久々の1軍マウンドを終えた186センチ右腕が、冷静に投球内容を振り返った。

17年は開幕直前に右太もも裏を故障。18年はキャンプ中に右肩痛を発症。度重なるケガに悩まされてきたが、今季はここまで順調。オフから遠投を多く取り入れ、下半身主導のフォームとリリースポイントを再確認。直球に本来の力強さが戻ってきた。

初の開幕ローテ入りも現実味を帯びてきた。「諦めるわけにはいかない。空いている穴に入れるように全力でアピールしたい」と意欲的だ。平石監督も「良かったと思います。映像で見るより、生で見た方がボールが来ている。またチャンスをあげたい」と高評価だ。開幕投手に決まっている岸、辛島、福井、美馬まではローテ入りが確実。残り2枠を藤平、ルーキー弓削ら若手が争う状況で、この日先発の池田は4回途中4失点で降板し1歩後退した形。開幕まで2週間。次回登板で逆転の開幕ローテをつかみとる。【鈴木正章】