なかなか勝利の方程式が固まらない。先発とリリーフ両にらみのロッテ種市篤暉が、DeNAとのオープン戦で1点を追う8回に登板。15日の台湾・ラミゴ戦で3者連続三振を奪ったが、この日は1死満塁から筒香、2死からは柴田に押し出し四球を与えて2点を献上した。

昨季26セーブを挙げた内は11月の右肘手術から復帰半ば。守護神候補として獲得したジョシュ・レイビン投手(31=ブレーブス)も右肩に張りを訴えて出遅れている。抑えは経験のある益田が有力だが、井口監督は「中継ぎはまだまだ競争が続いてますし、内容、調子のいい選手を残り5試合で見たい」。ギリギリまで適材適所を見極める。

そんな中、3番手で7回を投げたドラフト2位、東妻勇輔投手(22=日体大)は明るい材料。力強い球で内野ゴロ3つに封じ「変な力みが抜けて、程よくゾーンに集まってくれた」とうなずく。オープン戦は1分けを挟んで5連敗中。我慢の先に「解」をつかむ。【鎌田良美】