楽天岸孝之投手(34)が、最後のオープン戦登板を5回4安打1失点で終えた。

3回、先頭の加藤に初球の浮いたカーブをスタンドまで運ばれたが、全体を通じて「これが良くない、というのは特になかった」。5回だけで36球を要し、球数は「予定していなかった」100球に届こうかという98球に達した。それでも「(イニングを)投げきりたいというのがあった」。シーズンと変わらぬ責任感で最後は大島を空振り三振に仕留めた。

「ちゃんと本番に向けて入っていけるかな、と。今まで通りやってきたことを続ければ、あとは(自然と)気持ちが入ってくる」とキャンプインから2カ月間の調整に充実感もにじませる。西武時代の14年以来5年ぶり3度目、移籍後初の開幕投手へ「やっぱり監督に(監督代行ではない)監督としての初めての白星を届けられるように。僕だけじゃなく、みんなで頑張って勝ちにいきたい」と誓った。