トップバッターは任せろ! 阪神ドラフト3位の木浪聖也内野手(24=ホンダ)が、「開幕1番」を心待ちにした。開幕スタメンを目標に掲げ、チャンスをつかんだ。「緊張すると思うけど、一生懸命やりたい。必死でやるだけです」と語る表情は初々しかった。

23日にオープン戦首位打者に立ったが、この日は5打数1安打。打率は3割7分3厘で3位に後退。05年赤星以来の快挙達成はならなかった。それでも2回には右翼に2点タイムリーを放ち、好調をキープしたままオープン戦を終えた。「キャンプが始まってから、ずっとやるべきことをやってきた。自信がついた部分もある。でも、シーズンに入ってからが大切。練習からしっかりやっていきたい」。

この日、矢野監督は開幕オーダーを明言。木浪は同じルーキーの近本と1、2番コンビを組む。指揮官は「マイナスが少ないよね。打てるとか、対応できるとか。見逃し方もいい。元気がある。プラスが想像以上に多かった」と予想以上に活躍に目を丸くした。結果を残し、リードオフマンの遊撃スタメンという大役を務める。19年虎の「セイヤ」が大ブレークの予感だ。【真柴健】

 

▼木浪がオープン戦を打率3割7分3厘、規定打席到達者中3位で終えた。ドラフト入団選手のオープン戦打率5傑入りは、14年の首位打者井上(ロッテ)以来4人目で、阪神では初。なお2リーグ分立後公式戦での阪神新人の打率順位最高は98年坪井智哉の3位で、3割2分7厘。木浪は公式戦でも、この打棒を見せられるか。