今季からキャプテンに就任した中日高橋周平内野手(25)が24日の楽天とのオープン戦最終戦(ナゴヤドーム)で、2戦連発となるオープン戦3号を放ち、存在感を見せつけた。

3点を追う8回1死一、三塁の場面。ハーマンの初球ストレートを右翼席最前列に運んだ。「ひっくり返したい気持ちでとにかく必死でした。一発で仕留めることができて良かった」と、笑顔を見せた。

この日の3打点でオープン戦通算打点は15。楽天ブラッシュと並ぶ“打点王”でフィニッシュした。「いい形でオープン戦を終われた。始まったら言い訳できないが、チーム状態はいいと思う」。主将として開幕に向け手応えを感じていた。

本拠地でのオープン戦最終4戦を2勝2分けで終えた与田監督も好感触だ。「1イニングで5点取る能力があることも見られた。いいきっかけになった」。主将に指名した高橋についても、「思い切ってスイングができている。とらえる能力が上がってきた」と絶賛した。

12球団最多のオープン戦19試合を消化。「中止もなく、ドームで安心して戦えた。シーズンに向けて、いい準備ができた」。試合後は首脳陣、選手全員での決起集会が名古屋市内で開催された。指揮官として初の開幕へ、満足げな表情で会場へ向かった。【伊東大介】