西武が流れをつかみきれなかった。先発高橋光成投手の粘投で、両チーム無得点で迎えた3回、先制の絶好機を西武がつかんだ。

先頭の中村剛也内野手が左翼フェンス上部に飛ばし、左翼グラシアルの好守に本塁打こそ阻まれたが、二塁打で出塁。さらに9番木村文紀外野手の内野安打で無死一、三塁とし、1番金子侑司外野手が打席に入った。今季無安打の金子侑はクリーンヒットで捉えたが、投直でアウト。走者中村が三塁に帰塁をしたが、走塁死で併殺の判定を受けた。

辻発彦監督は、ここで今季初めてのリクエストを発動した。審判団によるリプレー検証が行われ、中村は「自分の中ではセーフだと思ったけど」と三塁で待ち続けたが、判定は覆らなかった。無死一、三塁のビッグチャンスが、2死一塁となり先制のチャンスを逸した。

中村は5回、先制となる右越えの1号ソロを放った。9回にも打って猛打賞で孤軍奮闘した。しかし、投手陣がソフトバンク打線に2発を浴びて14年以来5年ぶり開幕3連敗。まさにタッチの差で勝機を逃し、2時間48分の試合を終えた。