「平成の怪物」が日米通算200勝を「令和」に決める。中日松坂大輔投手が1日、新元号「令和」の印象を語った。ナゴヤ球場で2軍の残留組とトレーニング。新元号発表の瞬間は、しっかりテレビで確認した。「きれいな響きの言葉だと思って見てました。やっぱり和っていう字はいいな、と思いながら見てました」。昭和生まれの平成の怪物は、「令和」に親しみを持った。

現在は春季キャンプ中にファンと接触して痛めた右肩のリハビリ中。キャッチボールは再開しており、約40メートルの距離まで伸ばしている。平成中の復帰について難しいかと聞かれると「そうですね」と話したが、それでも順調に回復。「日々少しずつ、確実に、強く投げられるようになっている。できるだけ早く実戦に投げられたら」と感触を語った。

松坂がにらむのは復帰マウンドだけでなく、日米通算200勝。現在、巨人岩隈と170勝で並んでいる。残り30勝の大台には「そんなに近い気もしていない。一気に2つも3つも増やせない。今年中に少しでも数字に近づきたい」。新時代での名球会入りへ、松坂は令和の世でも輝きを放つ。【伊東大介】