阪神大山悠輔内野手が、4番の責任を背負って東京ドームを後にした。開幕5戦を終え、打率1割1分1厘と不振。得点圏でヒットは出ていない。

「大事なところを任せてもらっている。(敗戦は)自分のせいです」

この日も流れに乗れなかった。4回1死一、三塁では右飛に倒れた。犠飛にもならないフライアウトに、悔しさをにじませてベンチに戻った。3点を返した直後の8回2死一、三塁では高めのつり球にバットを出して3球三振。虎党のため息を誘った。

「流れを止めてしまっているのは分かっている。結果が勝敗に直結するので、明日やり返せるように頑張ります」

矢野監督は「乗り越えていかなあかん部分。明日、動かすことはないと思う」と若き4番の続行に期待を込める一方、「これは1日1日、いろんな状況も、いろんなことも変わっていくなかで、どうなるかまだ分からん」と現実を冷静に受け止めもした。不振が続けば、打順変更も視野に入る。