国学院大が先発横山楓投手(4年=宮崎学園)の好投で昨秋のリーグ王者の立正大に先勝した。

5回を投げ2安打7奪三振で1失点に抑えた。試合後は「どんなに悪い時でも、試合をつくれる投手を目指したい」と言った。横山は、昨春4月の東洋大戦で中継ぎで2回を0失点に抑えて勝利して以来の勝ち星。昨秋は5回先発したが0勝に終わっていた。

同大の鳥山泰孝監督(43)も「本来の力は出ていなかった。球速もスピードガンが壊れてるんじゃないかと思ったが、スピードガンとけんかしても仕方ない。悪いなりに試合をつくってくれた」と、大きな信頼を寄せるエースでの開幕戦勝利に安堵(あんど)の表情を浮かべた。

打っては2回裏2死一、二塁から平古場祐作捕手(4年=日章学園)の左越え2点適時二塁打で先制。2点リードで迎えた5回裏の2死二塁で伊藤雅人内野手(4年=関東第一)の昨年春以来となる1号2ランで加点。終盤に立正大の追い上げを受け、最終回に2点を返されたが、抑えの小玉和樹投手(4年=佼成学園)がピンチをしのいで逃げ切った。

敗れた立正大の坂田精二郎監督(44)は「いいところも悪いところも出た試合だった。これから切り替えてやっていきたい」と言った。立正大は昨春、秋、この日と3季連続で開幕初戦黒星スタートとなった。