左肩の不調などから再起を目指す阪神2年目高橋遥人投手が、視察した矢野監督の前で復活をアピールした。

ウエスタンリーグのオリックス戦(鳴尾浜)に先発し、6回6安打7奪三振。4番中川に2ランを浴びて2失点したが最速148キロをマークするなど、1軍復帰へ順調に調整を重ねている。

この日はツーシームもさえた。100球をメドに登板し、予定通り6回101球で降板。「走者を背負う場面が多くていつも以上に疲れましたが、後半も投げ切れたと思うので、本塁打が悔しいですね」と振り返った。平田2軍監督も目を細め「リズムもよかったし、あとはスタミナや投げた後の肘の状態だけ。イニング、球数を増やしていければ」と期待を高めた。

矢野監督もうなずいだ。「順調に来ている。準備という段階ではしっかりできているように見えた」。この日1軍では先発6番手で秋山が今季初先発したが、高橋遥も準備中。昨季甲子園で1959年(昭34)の村山実以来、59年ぶりの初登板&初先発&初勝利を飾るなど、2勝を挙げた左腕が巻き返しに燃えている。