大敗で今季2度目の4連敗を喫した阪神だが、ルーキーコンビの活躍が救いだった。ドラフト1位の近本光司外野手が6回に2号ソロを放った。

「先頭打者だったので、積極的に、と考えて打席に入りました。しっかり(バットを)内から出せたかなと思います」。5点を追う状況での一振り。3球目、内角131キロ直球を捉えると打球は右翼席に着弾。本拠地甲子園は、一斉に黄色のメガホンが揺れた。

ドラフト3位の木浪聖也内野手も躍動した。2日巨人戦以来のスタメン出場で、2回の第1打席にプロ初タイムリー。12日にプロ18打席目にして初安打をマークしたこともあり「思い切っていけた。(ネクストバッターズサークルで)『まわしてくれ!』と思ってました。結果が出てよかったです」と手応えを語った。

矢野監督も「近本はいい打球を打てだせている。木浪も(12日に)1本出て、今日も最初に出た。ルーキーなので、どんどん成長していく過程にある」と期待を寄せる。もちろん、近本は「勝ちにつながればいいんですけど…。また明日から勝ちにつながるプレーをしていきたいと思います」と勝利を誓う。“キナチカ”コンビの快音は、虎浮上に欠かせない。【真柴健】