巨人が今季初の無失点リレーで阪神に連勝し、平成最後の「伝統の一戦」の勝ち越しを決めた。

先発のテーラー・ヤングマン投手(29)が8回3安打無失点の好投で今季2勝目。9回はクックが締め、5セーブ目を挙げた。原辰徳監督(60)は「投手戦という形でね。早いうちに点が取れたというところはあったんですけど、なかなか次の点が取れなくて。こっちもヤングマンが非常に粘り強く放って、何となく荒れ球が功を奏した。ナイスピッチングでしたね」と評価した。

打線では、今季2度目のスタメン出場だった石川慎吾外野手(25)が、今季初安打となる決勝の1号2ランを放った。石川の起用について、原監督は「吉村コーチがぜひ使ってくれと。私の中では半分半分だったんですけど、彼の強い言葉に後押しされてね。ヨシが推薦して、『分かった』と。私はコーチの言うことを全て聞きます。分かりました、ということでね」と説明。意気に感じた石川は、決勝弾を含むマルチ安打で起用に応えた。