中日が21日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で二塁塁審がプレーを見ずに判定したとして日本野球機構(NPB)に意見書を提出し、受け取った回答に対して確認を求めていた件で、24日にNPBから返答を受け取った。

中日は(1)リクエストを使い切った状況で、誤審のようなケースが出た場合の対応(2)速やかにプレーの確認をしたことが抗議にあたるのか、の2点を確認事項として送付。(1)については「今後検討する」(2)は「確認と抗議は判断しづらいので、早急にリクエストを申請してほしい」とNPB側から返答を得た。

中日加藤球団代表は「昨夜(23日)遅くにNPBへ確認事項をメールした。その返事が、夕方に戻ってきた。私も監督も納得できる回答が来た」と語り、与田監督も「終わったことです。ファンも含めていい方向にいってほしい。これからは試合に集中します」と騒動の終結を宣言した。

今回の問題は、21日の試合で今岡二塁塁審が封殺プレーを見ずに判定したとして中日がNPBに意見書を提出。回答に「抗議後のリクエストができない」「塁審が打球判定の確認で他塁審とアイコンタクトしているうちに、当該プレーへの確認が遅れた」と記されていたことに与田監督が疑念を持ち、再確認を求めることになった。今岡塁審は試合後、報道陣に「プレーを見ていた」と語ったが、NPB側の回答には「確認が遅れた」と記され、当日のコメントとのズレがあったことも、指揮官の疑念を深める一因となった。

この日の確認事項には含まれなかった今岡塁審の件に対しても加藤代表は詳細を伏せながら「真摯(しんし)な説明もあった」と話した。「与田監督も、今岡審判が復帰したときに、心ないヤジなどが飛ぶのではと心配していた」と、指揮官が若い審判の今後に気を使っていたことも明かした。