広島の連勝は「8」で止まったが、Aクラス浮上へ頼りになる主砲が帰ってきた。

コンディション不良のため先発から外れていた鈴木誠也外野手が5試合ぶりに4番に復帰。第1打席に痛烈なライナーで左翼フェンスを直撃する二塁打を放つと、その後は中へ、右へと安打を打ち分けた。4月6日阪神戦以来2度目の猛打賞。ブランクを感じさせない打撃で、打率を3割1分3厘まで上げた。

23日中日戦から3試合続けて欠場。25日はベンチ入りしたが、出場はなかった。27日のヤクルト戦で代打出場。6日ぶりに実戦復帰したばかりだった(結果は空振り三振)。それが先発復帰戦でいきなり3安打。さらに1四球を選び、全打席出塁。4回には2死一塁でディレードスチールを成功させた。試合勘だけでなく、コンディションの不安も感じさせないプレーで周囲を安心させた。

先発ジョンソンが3被弾を喫するなど、チームの連勝は8で止まった。それでも若き主砲は「こういう試合もあると思う。まだ4月なので、切り替えて明日勝てれば。僕は打つのが仕事なので、いつでも打てるようにやっていきたい」と前を向いた。頼もしい4番に、緒方監督も「状態は問題なさそうだ。明日からもまた頑張ってくれるでしょう」と期待を寄せる。連勝は止まったものの、全快の4番とともに再浮上を目指す。【前原淳】