巨人が課題の中継ぎ陣がDeNAに反撃を許し、逆転勝ちを逃した。1点リードの8回に宮国椋丞投手を投入。先頭宮崎を四球で歩かせると、2死三塁から大和に同点適時打、石川には痛恨の勝ち越し2ランを浴びた。マウンドに膝から崩れ落ちた右腕は「勝てた試合だけに、チームも連勝して勢いがあっただけに申し訳ないです」と悔やんだ。

今季9敗のうち中継ぎ陣で3敗。チームの95失点のうち、継投後に42失点と安定感を欠く。この日も登板した野上、戸根、宮国がいずれも四球を与え、原監督は「前向きにいって、どっちに出るのかというのが勝負。どこかで前向きに見えないような感じだと悔いを残すのではないかなというのがある」と指摘。技術面に加え、精神面の改善を促した。

ベンチワークは攻めの姿勢を一貫した。1点を追う5回無死満塁で阿部、大城、石川の代打攻勢に出て、押し出し死球と併殺崩れで一時逆転。坂本勇も投手強襲適時内野安打で続き、4回まで1安打に抑えられていた上茶谷を崩した。2点リードに転じた6回の守備は阿部を一塁に残し、三塁岡本、二塁ビヤヌエバを配置。指揮官は「守りに入るということはあのイニングではダメだと思った。まだ攻撃しているんだと」と説明した。【為田聡史】