日本ハム清宮幸太郎内野手(19)が14日のイースタン・リーグ、ロッテ戦(鎌ケ谷)で実戦復帰することが7日、分かった。DHでスタメンの予定。3月5日に右手有鉤(ゆうこう)骨の骨片摘出手術を受け、2年連続で開幕1軍を逃した。実戦まで3カ月の予定だったが、ここまで順調にリハビリのメニューを消化。いよいよ舞台へと戻ってくる。

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清宮の復帰が迫ってきた。右手首の骨折から約2カ月半。14日のイースタン・ロッテ戦(鎌ケ谷)出場に見通しが立った。今週も順調にメニューを消化し問題がなければ、ゴーサインが出る。打撃を優先し、DHでスタメン予定。巻き返しへ1歩前進する。

3月3日のDeNA戦でファウルを打った際、患部を痛めた。翌4日に都内の病院で検査を受け、右手有鉤(ゆうこう)骨骨折と診断された。昨秋に違和感を訴えてきた箇所で、定期的に検査を受けてきたが、手術に踏み切った。初選出されていた侍ジャパンのメキシコ戦は出場辞退。完治を最優先に歩を進めてきた。

着実に階段を上ってきた。術後当初は実戦復帰まで約3カ月の予定も、極めて順調な経過をたどった。3月中旬から2軍の千葉・鎌ケ谷でリハビリをスタート。4月中旬にマシン打撃、同23日に室内でフリー打撃、今月3日には屋外でフリー打撃を再開した。一方で、守備面では古傷の右肘への負担を考慮して慎重にステップを踏み、メニューを消化してきた。

清宮にかかる期待は大きい。チームは西武、楽天と並び2位(7日時点)につけているが、勝率5割を行ったり来たりしている。開幕から中軸を担ってきた王柏融は、4月末に左太もも裏痛で2軍調整中。14日にも1軍に戻る予定だが、チームの本塁打数はリーグワーストの18本塁打と、得点力不足に悩まされている。3年ぶり日本一へ、若きスラッガーの合流はこの上ない起爆剤となる。

7日は鎌ケ谷で吉田輝らと残留練習を行い、今後に備えた。元号が「令和」となり、25日には20歳の誕生日を迎える。待ちわびた清宮の2年目が、間もなく始まる。