ロッテの選手会長・鈴木大地内野手が延長10回2死一、二塁から左中間へのサヨナラ打を放った。

試合後のインタビューでは「最高です!」と絶叫。さらに「今日は清田さんのお母さんの誕生日ということで(球場の)どこにいるか分からないですけど誕生日おめでとうございます!」と続けると、ZOZOマリンが爆笑に包まれた。

3点を先制された直後の1回裏には右翼席への今季6号2ラン。一方的になりそうだった流れをすぐさま呼び戻した。4時間3分の熱戦を制して連敗を4で止めると「ホームランを打っていたのを忘れてました。やっと試合が終わったという感じですね」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

プロ8年目の29歳。今年は定位置が与えられているわけではない。試合前に初めて自分がどのポジションで出場するかを知る毎日。今季すでにDH、一塁、二塁、三塁、遊撃、左翼でプレーした。それでも打撃への影響は一切ない。「僕は影響とかいう選手じゃない。打撃も守備もその日1日、自分のやれる100%やろうと思っている」。実直なリーダーがチームに活気を呼び戻した。【千葉修宏】