今回のネット連動企画「リクエスト制度」では「ヤクルト寺原選手と山中選手はプロレスの曲を使っていますが、変わった登場曲の選手がいるか知りたいです! なぜ、それを選んでいるかもお願いします!」というAyumiさんの依頼に保坂恭子記者らがこたえました。4日から始まる交流戦。登場曲にもあらためて注目です。
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<ヤクルト山中:棚橋弘至「LOVE&ENERGY」>
プロレスの入場曲と、投手の登場曲。それぞれリングと、マウンドという“戦場”に向かう際の相棒になっています。
ヤクルト山中は、新日本プロレスの棚橋弘至が使用する「LOVE & ENERGY」を使用しています。ただただ棚橋ファン。それが今では、プライベートでも交流があるそう。「シーズンオフには、後楽園ホールによく行って応援しています」。実際に足を運んで観戦する楽しさは野球と一緒。「見ていると、パワーをもらえるんです。いつも力をくれる存在です」と言いきります。
チームメートで、プロレスの入場曲を使用するもう1人が寺原です。「武藤さんの曲を選んだ理由は何ですか?」と聞くと、「武藤さんじゃありませんよ。グレート・ムタです」とにんまり。失礼しました。武藤の化身、グレート・ムタですね。小さい頃、テレビで見た「毒霧」に衝撃を受けたそうです。「初めて見た時は、びっくりしましたけど、かっこよかった」。当時を思い出し、プロ18年目で初めて入場曲「MUTA」を使用することに決めました。2人とも憧れのプロレスラーと同じように気持ちを高めて、戦いの場へ向かっています。【保坂恭子】
<広島九里:内藤哲也「STARDUST」>
広島九里は昨年から、プロレスラー内藤哲也の登場曲「STARDUST」をかけている。プライベートで食事をするなど仲がよく、今年もマツダスタジアムで激励を受けた。「プロレスは実際に会場に見に行って、かっこいいなと思いました。登板に向けても乗っていける曲です」。
<阪神上本:無音>
阪神上本は球界でも珍しい「無音」だ。甲子園で打席に向かう際、BGMは流れない。「理由は特にありません。あればあったで、何でそれにしたの? と聞かれたりしますから」と説明。若手のころは登場曲があったが「人に頼んで選んでもらったりしていました」とも明かした。
<巨人ヤングマン:西城秀樹「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」>
巨人ヤングマンは期待通り? に西城秀樹の「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」を登場曲にしている。名前のつづりは「JUNGMANN」で曲名とは異なるが「米国でも幼い頃からよく聞いていた。ファンも乗ってくれるしいい曲だね」とリズムを気に入っている。
<DeNA山崎:Zombie Nation「Kernkraft400」>
DeNA山崎の登場曲Zombie Nationの「Kernkraft400」はもはや代名詞だ。出合いは亜大時代。日本代表としてオランダで行われたハーレム国際大会に出場した。「球場で流れていて、すごくいいなって。かっこいい」。
<中日大野雄:あいみょん「ハルノヒ」>
5月29日のDeNA戦(ナゴヤドーム)から中日大野雄が登場曲を変えた。クレヨンしんちゃんの映画の主題歌、あいみょんの「ハルノヒ」だ。「長女が好きな曲です。テレビの番宣でもよく流れてますから」と、4つになったばかりの優花ちゃんの好みに合わせた。
<楽天松井:あいみょん「ジェニファー」>
楽天の守護神松井はセーブがつく状況以外の登場曲を乃木坂46から、あいみょんの「ジェニファー」に変更してシーズンに臨んでいる。「あいみょんさんはすごい。詞も、音も、ゼロから歌を作る。同世代なのに、あの言葉選びとか、刺激になる」。
<日本ハム中田:RADIO FISH「PERFECT HUMAN」>
日本ハム中田は16年からチャンス時の登場曲にお笑いコンビ・オリエンタルラジオ率いるRADIO FISHが歌う「PERFECT HUMAN」を使用。「ナカタ」を連呼する歌詞に乗る。「(ファンの)みんながジャンプしている姿を見たら打ったろうという気持ちになる」。
<ソフトバンク甲斐野:Queen「I was Born To Love」>
ソフトバンク・ドラフト1位右腕の甲斐野は「Queen」の「I was Born To Love」を登場曲にしている。「『プライド』を見て、かっこよかったので」。04年に放送された木村拓哉主演ドラマ。96年生まれの甲斐野は世代ではなく「再放送で見ました」とニッコリ。同じ兵庫出身で、大学日本代表でも同僚だった楽天辰己も同じ曲を使っているが「偶然ですよ」と驚いていた。
<西武山川:BEGIN「オジー自慢のオリオンビール」>
西武4番山川は沖縄出身とあり、プロ1年目から「オジー自慢のオリオンビール(BEGIN)」を登場曲に使用している。1年目のオフにはスポンサーパーティーでオリオンビール関係者に「30本打ったらCMに出してください!」と直談判。昨季47本記録し本塁打王に輝いたことで、今年3月から沖縄県限定でCM起用され、念願を果たした。
<ロッテ江村:BEGIN with アホナスターズ「笑顔のまんま」>
ロッテ江村は今季アントニオ猪木のテーマ曲「炎のファイター」を登場曲にしてきた。13年に当時のバッテリーコーチ中村武志氏(現中日)に選曲された。昨季は違う曲だったが、オープン戦の中日戦で恩返しの意味で再使用したところ本塁打。験担ぎでその後も継続した。しかし2日に三木により「笑顔のまんま(BEGIN with アホナスターズ)」に変更されると、プロ初本塁打となる満塁弾。「次からこれでいくんじゃないですか」と変更を決めた。
<オリックス若月:光GENJI「パラダイス銀河」>
95年生まれのオリックス若月は、自身が生まれる前の88年にリリースされた光GENJIの「パラダイス銀河」を採用している。昨年は尾崎豊の「シェリー」。「今、はやっている楽曲よりも、昔のヒット曲がぼくは好き。カラオケでも歌います」と語る。「パラダイス銀河」は「高校野球の応援でよく聴いていた曲。懐かしいし、気持ちも盛り上がります」と甲子園効果も選曲理由に挙げた。
◆日刊スポーツではネットと連動した企画を2つ実施中。「リクエスト制度」では担当記者に取材してきてほしい話をホームページで募集しています。また「みんなの総選挙」では「理想の上司は? パ・リーグ監督編」の投票受け付け中。URLはこちら。 https://q.nikkansports.com/u/a/quiz/4386