台湾の「大王」が勝利の立役者になった。日本ハム王柏融外野手(25)が、「日本生命セ・パ交流戦」の巨人1回戦(札幌ドーム)で、本拠地初アーチとなる決勝2ランを放った。3-3の同点に追いついた7回2死一塁、左腕高木から右越えの3号本塁打。1日オリックス戦以来の1発を含む3安打猛打賞で、1分け挟む3連勝、パ・リーグ&交流戦の首位死守に貢献した。

日本ハム王が、来日初の決勝アーチを放った。3-3の7回2死一塁、巨人高木から右翼席ギリギリに3号2ランを放った。1日オリックス戦以来、10試合ぶりの1発。待望の本拠地初本塁打は、首位を死守する価値ある一撃になった。

お立ち台では、日本語で「札幌のみなさん、応援ありがとうございます」と、照れながらあいさつ。「今日の本塁打は、私にとって記念になりました。チームのために勝利をもたらしたから」と、喜びはひとしおだった。

故郷の声援が、力になった。この日、台湾時代のチーム・ラミゴが企画した観戦ツアーで約20人が訪れた。王柏融は「分からなかった」と苦笑いも、巨人の陽岱鋼との“台湾対決”が目玉とされたツアー。陽岱鋼の出場はなく、王柏融は台湾ファンの声援を一身に浴びた。