ブルペン待機も辞さず! 右肩炎症からのリハビリを進めている中日松坂大輔投手(38)が19日、ナゴヤ球場で1軍復帰に懸ける覚悟を明かした。昨季は11試合先発で6勝を挙げ、カムバック賞を獲得。今季も先発調整を続ける中、「チームのためになるのでれば、どのポジションでも力になれるようになりたい。そういう状態まで早く持っていきたい」と力を込めた。

14日ウエスタン・リーグ阪神戦では4回1失点。次回は21日の同広島戦(ナゴヤ)に先発し、80~100球をメドに投げる。前回残した課題は「特にない」状態。「多少打たれることになったとしても、球数とイニングをできるだけ長く投げていけるようにしたい」。実戦復帰3戦目となる広島戦でも好投すれば、交流戦明けの1軍復帰先発へ、一気に視界が開けるところまできている。

一方、リーグ5位に低迷する1軍は救援陣のやりくりに苦戦中。特に右の中継ぎ投手が打ち込まれている。16日ロッテ戦は9回に5点差をひっくり返されサヨナラ負け。前日18日西武戦ではナゴヤドームワーストタイの16失点を喫した。そんな厳しい現状を目の当たりにして、レジェンド右腕は有事の際に一肌脱ぐ決意を固めていた。「もちろん先発にこだわりは持っています」と強調した上で「持っていますけど、どのポジションでも力になれるなら、と思います」と表現した。

幸い、右肩の状態は良好だ。前回阪神戦の翌日にブルペン入りし、この日もブルペンで54球。「現段階では去年よりもいいのかもしれない」と納得している。本格的な中継ぎ調整は大リーグ最終年となった14年にメッツで経験済み。もちろん今後も先発調整を続けるが、必要とあれば中継ぎ登板も辞さないだけの覚悟がある。【佐井陽介】