ソフトバンクにまた故障者が出た。内野の要、今宮健太内野手(27)が左足太もも裏痛のため、22日の試合開始前に出場選手登録を抹消された。交流戦1位に王手をかけていたが、完敗。23日に2位巨人と、勝った方が1位になる最終決戦を戦う。

ついに今宮が戦列を離れた。21日もベンチを外れていた。工藤監督は「ちょっと時間を作ることにした。最短の10日で状態をよくしてくれと。ダメならそこから多少ズレるのは仕方がない」と説明。最短なら交流戦後4日間試合がなく、欠場は4試合で済む。7月2日からの楽天3連戦に間に合う。今宮は「また戻った時に悔しさを晴らしたい。遅くても7月上旬には。でも中途半端で戻って再発しないように」と、しっかり治してくることを誓った。

遊撃手の代役は高田、川瀬らになる。2年ぶり8度目の交流戦1位決定は、巨人との最終戦にもつれこんだ。先発は左肩痛から復帰後3試合目、中10日の和田。相手はエース菅野だ。和田は「そういう場面で(先発が)回ってきたからには、初回から全力でいきたい。丸がすごく調子がいいので、その前に走者を出さないように。対策を練ってきます」とこの日4打数3安打1打点、2試合で9打数6安打で打率6割6分7厘の中心打者を警戒した。

「前回、08年も当時のエース内海でした」。08年6月22日、巨人も含め4球団混戦だった交流戦1位争いで、和田は東京ドームのマウンドに立ち、7回1/3、2失点でチームを交流戦初制覇に導いた。温存していた勝ちパターンの投手も積極的につぎ込む総力戦で、今季もソフトバンクが交流戦1位を奪う。【石橋隆雄】