「日本生命セ・パ交流戦」でオリックスのルーキー中川圭太内野手が5戦連続マルチ安打&4戦連続適時打を放ち、交流戦の打率3割8分6厘で首位打者をキープした。初回2死一塁から9試合連続安打となる中前打で出塁。4点リードの5回には中前タイムリー。「追い込まれていたので、後ろにつなごうと思っていきました」。今季の得点圏打率は4割3分2厘と新人離れした勝負強さを誇る。

高打率の秘訣(ひけつ)は、打席の中での工夫にある。「なるべく振り幅を狭くして、ミートしやすいようにイメージして打席に入っています」。初対戦の投手ばかりだが、コンパクトに振ることを心掛けた。配球面でも事前にチームの先輩やスコアラーから情報を収集。「パ・リーグは直球が強くて、セ・リーグの投手は変化球の使い方がうまいと教えてもらっていた。それで変化球の使い方やタイミングを意識しました。そのおかげもありますね」。すぐに結果に表れる打撃センスがあった。

西村監督は「ルーキーですから。素晴らしい。しぶとい打撃をしている」と目を細めた。首位打者争いでは楽天ブラッシュが1試合を残しており、25日広島戦の結果で決まる。中川がトップを守れば、新人初の快挙だ。「そのことに関しては非常によかったと思います。まだシーズンの途中なので、後半戦もあるので、頑張りたい」。新戦力の活躍でチームは今季初の4連勝で交流戦2位が確定した。【古財稜明】