オリックスは27日、日本野球機構(NPB)のアンチ・ドーピング調査裁定委員会からドーピング規定違反で1年間の出場停止処分を科されたジョーイ・メネセス内野手(27)の選手契約を解除したと発表した。京セラドーム大阪内で会見を行った長村球団本部長は「今回の事態により、日本野球機構、ならびに、多大なご迷惑とご心配をおかけすることになり、心よりおわび申し上げます」と謝罪した。

メネセスは4月9日ロッテ戦(ZOZOマリン)で実施された競技会ドーピング検査の対象選手となり、世界アンチ・ドーピング機関(WADA)の禁止物質に指定されている「スタノゾロール」の代謝物が検出された。メネセスの摂取経緯は現状分かっていない。

今季加入した助っ人は29試合に出場し、打率2割6厘、4本塁打、14打点。5月4日のソフトバンク戦で右手を負傷し「右手第2伸筋腱(けん)周囲炎」と診断され同5日に出場選手登録を抹消。大阪市内の球団施設で全体練習には参加せず、リハビリや自主練習を行っていた。

処分についての異議申し立ては行わない見込み。メネセスは球団を通じて、「昨年まで米マイナーリーグでプレーしていた際、幾度かドーピング検査を受けましたが陽性になったことが1度もなく今回の結果にはショックを受けています。しかしながら現実を受け止めるしかなく、処分を受け入れる必要があると思っています。ファンの皆様、関係者の皆様にご迷惑をおかけして誠に申し訳ありません」とコメントした。