楽天岸孝之投手(34)が今季最多124球の粘投も3勝目はならなかった。

走者を出してから投球が洗練された。2回以降は毎回安打を許したものの、6回まで無失点。打線がソフトバンク和田の前に沈黙する中、辛抱強く援護を待った。

球数が100球を超えてからマウンドに上がった7回に力尽きた。1死から明石、福田の連打で一、三塁とピンチを招くと、グラシアルには追い込んでからスライダーと直球で外と内いっぱいを狙った2球がわずかに外れ、結局四球で歩かせた。満塁となり、デスパイネに141キロの直球をバックスクリーンにたたき込まれた。

6回1/3を9安打4失点。「粘りきれませんでした。それだけです」。険しい表情でしぼり出した。