日本ハム吉田輝星投手(18)が先発として登板、全イの高校時代からのライバルたちに直球勝負を挑んだ。1回、全ウの1番広島小園に右翼席へ先頭打者本塁打を打たれ苦笑い。それでも中日根尾昂内野手(19)から空振り三振を奪い、しっかりと昨夏甲子園のリベンジを果たすなど、故郷東北のファンの前で勇姿を披露した。

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全ウの中日根尾は悔しそうに言葉を紡いだ。「高めのボールは強くて、やっぱりいい投手だなと思いました」。日本ハム吉田輝との対戦を一息で振り返った。

挑まれた力勝負を真っ向から受け止めた。1回1死。初球の内角146キロ直球を見逃すと、続く2球目。外角148キロ直球を仕留めきれずにファウルで追い込まれた。3球目、内角高め147キロ直球。「ストレートで来るのは分かっていた」と力いっぱい振り抜いたバットは、空を切った。18年夏の甲子園決勝以来の対戦で打ち崩せずに「捉えきれず、自分のミス。悔しいです」と振り返った。

試合前は引き分けだった。吉田輝へ「ちょっと肌が白いかな」と先制“口撃”を仕掛け、右腕からは「根尾が髪が伸びた姿が想像できなかったけど、すごい格好いい」と切り返された。仲の良さを感じさせるやりとりで周囲を笑わせていたが、1打席勝負は敗戦。「後半戦につながるようにしたい」と糧にする。