ハマの「2番」が決めた。DeNA筒香嘉智外野手(27)が、決勝の18号2ランを放った。0-0の3回2死二塁で迎えた第2打席。

中日柳の140キロを右中間席ギリギリに運んだ。6日巨人戦(東京ドーム)以来、20日ぶりの快音は2番での初アーチとなった。「ホームランが出ていないことに対して、全く考えていなかったし、意識はしていなかった。(球種も)張っていなかった。いける球を」と自然体で構えた。

後半戦開幕の15日広島戦(横浜)から、打順が変わった。前半戦終了時点で出塁率はリーグ4位の4割2厘と高い数字を残しながら、得点圏打率はリーグ20位の2割3分4厘。ラミレス監督は「重圧もあったと思う」と不動の4番を2番に上げた。そこから11戦連続安打。時につなぎ、時に試合を決める主砲として。強打の2番という球界のトレンドを体現している。同監督は「彼はベイスターズの4番。一番いいタイミングで近いうちに戻す」とうなずく。

横浜高の後輩・柳を仕留め、27日は大先輩・松坂との戦いを迎える。筒香は「みんなが憧れる横浜高校の大先輩。ファンの人が、見ていてワクワクするようなプレーを見せられるように頑張りたい」。チームは引き分けを挟み6連勝。貯金を今季最多の4とし、首位巨人に4・5ゲーム差まで迫った。「なかなか連敗中は投打がかみ合わなかった。今はしっかりとはまっている」。ハマの主砲が、絶好調の歯車の中心に構える。【栗田尚樹】