西武が11年ぶりに1試合6本塁打を打ちながら、試合に敗れる珍事が起こった。

1番秋山が自身20回目の先頭打者本塁打で先制。秋山が先頭で打てばチームは17連勝の吉兆弾に呼応するように、3番外崎がバックスクリーンへ運んだ。3回には5番森が9号、さらに中村が4試合連続弾となる20号で追撃した。

森は5回と9回にもアーチを描き、自身初の3本を打ったが、チームの6本すべてソロ。6発で6点にとどまり試合に敗れ、森は「結果がすべて。勝ってなんぼ。個人的にはよかったけど負けてしまった。次は勝てるようにしたい」と笑顔はなかった。

1試合6本は08年8月以来。ちなみにその試合はロッテに16-2で圧勝していた。前夜は7点差を追いつきながら、突き放される展開。連敗阻止のため1発攻勢に出ながらも、乱打戦の末に追いつかれ、再び突き放された。辻監督も「6本も出たのか。すごいな。でも6本で負けたのか」と、肩を落とした。