12球団NO・1左腕が、満を持してセ界の頂へ殴り込む。巨人を4・5ゲーム差で追う2位のDeNAが、今永を中心に先発ローテーションを再編することが29日、分かった。

30日から横浜スタジアムで最下位ヤクルト、巨人との6連戦。今永は順番通りの中6日であれば8月1日のヤクルト戦に当たるが、登録抹消中のドラフト3位ルーキー大貫を同戦に回し、エースを2カード目の巨人戦に当てる。しかも中9日の間隔を空け、万全の状態で同4日の第3戦に投入することが有力だ。

7月の7連勝で一気に差を詰め、打倒巨人の挑戦権を得たベイスターズ。梅雨が明けて夏本番、6連戦が続き勝敗が順位争いに直結するタイミングで、ラミレス監督が勝負手を打つ。常々「今年一番のチャレンジは、巨人を倒すこと」と繰り返し意識する相手。ここまで9勝を挙げ、リーグトップの128奪三振を稼ぐ今永を送り込み、確実にゲーム差を詰める狙いだ。

好調の2枚で今永に渡す。巨人初戦には自身2連勝中の平良。先発復帰してから2戦2勝の石田が続く。今永は、規定投球回に到達している投手で両リーグトップの119イニングを投げている。体調を考慮した狙い含みの中9日で深いイニングまで託し、3連勝といく。

今永はこの日、追浜公園内に新設された2軍施設「DOCK」で投手練習に参加。約30分間のジョギングでじっくり汗を流した。2年ぶりの2桁勝利はジャイアンツから。一気に混戦に持ち込む。