阪神藤浪晋太郎投手(25)が、8月1日の中日戦(甲子園)で今季初の1軍マウンドに上がる。

登板前日の31日はキャッチボールなどで汗を流し、バント練習にも取り組んだ。登板2日前の30日に行ったブルペン投球については、「ブルペンではいい感覚だったと思います」と好感触を維持している。

前日30日の中日戦では、新助っ人ソラーテのサヨナラ2ランで劇的な逆転勝ち。チームのいい雰囲気を感じながらも「チームの勝ちももちろん大事ですけど、それ以上に自分の投球をしていきたい」と自分の仕事を全うする。

今季はここまで2軍で8試合に先発。1イニングの登板だった5月18日の広島戦(由宇)から、徐々にイニング数を増やしてきた。前回7月26日のウエスタン・リーグ中日戦(甲子園)では、6回6安打2失点だったが、要所を抑えて試合をつくった。

藤浪が登板する8月1日は、甲子園球場が誕生してちょうど95周年の節目の日。大阪桐蔭時代に春夏連覇も果たした思い出深い聖地で、復活のマウンドに上がる。

<19年阪神藤浪のこれまで>

▼初の紅白戦登板 沖縄・宜野座キャンプで2月11日に初の紅白戦登板。2イニングを投げて2安打1失点。最速は151キロを計測したが、2死球を与えるなど不安ものぞかせた。

▼投げ込み 2月19日にプロ入り最多の291球の投げ込み。同21日にも258球を投げるなどフォームをめぐって試行錯誤。

▼初のオープン戦登板 2月24日、中日とのオープン戦に初登板。4回4安打3失点。6四死球が絡む大乱調だった。

▼全員左打者との対戦 3月2日のソフトバンクとのオープン戦は7打者と対決したが、全員が左打者との対戦となった。2イニングを2安打無失点。腕を下げたスリークオーターを披露。走者がいない場面ではノーワインドアップだった。

▼2軍調整決定 3月12日の中日とのオープン戦で4回無安打1失点だったが、3四球1死球。試合後、矢野監督は2軍調整を明言した。

▼2軍戦登板 5月18日広島戦(由宇)で実戦復帰してから8試合に先発し、計43イニングに登板。防御率1・88と安定した数字を残している。