マリナーズから8年ぶりに日本球界に復帰した巨人岩隈久志投手(38)が東京ドームでのイースタン・リーグ日本ハム戦で実戦復帰した。

4-4の6回に4番手で登板。海老原を139キロ直球で二飛、石川亮を130キロスライダーで二ゴロ、郡を129キロスライダーで空振り三振に仕留めた。全12球で、直球の最速は141キロ。スプリット以外の全球種を投げ、右打者内角へのツーシーム、外角へのスライダーのコンビネーションが効果的だった。

17年9月に右肩を手術した岩隈は、最後に実戦で登板したのがマ軍時代18年9月5日のマイナー戦。350日ぶりのマウンドで「やっとスタートに立てた。しっかり腕も振れていたし、最初の打者の詰まっている感じとかを見て(球の)伸びも良かった。(マイナーでの登板の時は)ここから上がっていくのかなというところで終わってしまったので、それに比べると全然状態はいい。メジャーで投げていた時に近いのかなと思います」と手応えを口にした。

今後はさらにイニングを伸ばしていく予定。「1軍に呼ばれて中継ぎをやってくれと言われたら、もちろんやります。ただ、先発でやってきている分、先発に戻る準備をしなければとは思っています」と、1歩1歩かつての自分に近づけていく。