中日加藤宏幸球団代表(60)は29日、去就が注目される松坂大輔投手(38)について、甲子園球場で阪神戦前に報道陣に囲まれ取材に応じた。

同代表は「彼の意向を聞きたい。今後どうしたいのか意志を確認したいもので、(球団の)意向を伝えるものではない。来年もやりたいという話は周囲から聞いているが、来季については現時点で白紙のまま」と話した。

松坂は、9月6日からの同オリックス3連戦(オセアンバファローズスタジアム舞洲ほか)で登板予定。登板後に名古屋に戻り、加藤代表と直接会談を持つ予定だ。9月中旬には与田監督も出席するドラフト戦略も含めて来季戦力の編成会議が行われる。そこで松坂の意向をくんだ上で、球団としての評価を下す方向。

松坂は、昨季中日に移籍し11試合6勝4敗でカムバック賞を受賞。今季は春季キャンプで右肩炎症を発症し、出遅れた。7月16日阪神戦で今季初先発して5回2失点にまとめたが、同27日DeNA戦でプロ最短1/3回8失点と炎上して、令和1勝を挙げることなく2軍降格。8月はウエスタン・リーグ2試合に登板したが、14日を最後に右肘炎症や雨天順延の影響で登板がない状態が続いている。