広島西川龍馬内野手、菊池涼介内野手の1、2番コンビが、2者連続弾で4カード連続負け越しを阻止した。0-1の5回2死走者なしで、まずは西川が、今季初対戦のヤクルト先発山田大から右越えに15号同点ソロを放つ。「打ったのはスライダー。一発で仕留められた」。8月は球団タイ記録の42安打を放ち、チームを引っ張った。前夜は13試合ぶりに無安打に終わったが、恐怖の1番打者ぶりは健在だった。

次打者の菊池涼が続く。2ストライクと追い込まれながら、外角チェンジアップを右翼スタンドに運ぶ勝ち越しの12号ソロ。「龍馬に続くことができてよかった」。8月30日DeNA戦の第3打席で自打球を2度左足甲付近に当てた影響で2試合欠場したが、3日ヤクルト戦から復帰。何事もなかったように大事な場面で1発を放った。これで会沢の適時打を呼び込み、この回3点を奪った。

8回にも2死二塁から西川が四球を選び、菊池涼の適時中前打で6点目をもぎ取った。終わってみれば8-1の快勝だった。6日からは追いかけてくる4位阪神と3連戦が待つ。7月中旬から1、2番コンビを組む2人が、最後までチームを引っ張る。【村野森】