ロッテが西武戦連敗を8で止め、4位楽天と1ゲーム差をキープした。田村龍弘捕手が決めた。

同点に追いついた6回、なお無死満塁で、本田の初球チェンジアップを中前に落とす2点打とした。9月は13試合で打率3割4分9厘、10打点と好調。「打順が7番に上がって、いいところで回ってくる。ゲッツーでもいいから1点を」と執念を見せた。

守っては4回の3者連続空振り三振など、石川を好リード。「ここ3試合、緩急を付けられていなかった。シンカーのイメージが強いと思うので」とカーブを増やし、内角を突いて強力打線を3点にとどめた。

チームは苦手のメットライフドームで今季2勝目を挙げ、4連戦全敗を阻止。23日には今季限りで現役を退く福浦の引退試合が待つ。自主トレをともし、ベテランを慕う田村は「CSがかかって緊張していたら、楽しく笑顔で送ってあげられない。そこまでに(3位を)決める」と思いを強くした。【鎌田良美】

▽ロッテ井口監督(今季4戦全敗だった西武本田を攻略し、連敗を3でストップ)「やられっぱなしで終わらなくてよかった。対策は言えませんよ。(CSで)もう1回対戦あるかもしれないんで」

▽ロッテ石川(7回3失点で7勝目。先発復帰後3勝負けなし)「よかったところはあんまりないけど、何とか粘れた。すごく援護をもらってますし」