巨人岡本和真内野手が2年連続の30号で前祝いだ。

4点リードの9回1死。DeNA国吉の138キロカットボールを完璧に捉えた。バックスクリーン左に悠々と到達。勝ち名乗りを上げるようにバットを放り投げ、ダイヤモンドへと駆けだした。「30本は1つの目標ですけど、チームが勝てたことが良かった」。7回の適時打を含む2打点で打線を活性化させた。

右の大砲の勲章が加わった。2年連続の30発は、球団の生え抜き右打者では85年から4年連続で到達した原監督以来。指揮官は「僕なんかは、はるかに超えていきますよ。超えるようにね、こっちも時におしりをたたきながらスクラムを組んでいきたい」と期待した。岡本は「(明日は)自分の結果は二の次でいい。何でもいいから点が入るように」と優勝まで“あと1勝”へのカウントダウンに貢献する。自身初の優勝を“リーチ1発”で決める。【為田聡史】