夢に向かって突き進む。仙台大・佐藤優悟外野手(4年=柴田)が9月27日にプロ志望届を提出。17日のドラフト会議で指名を待つ。同大では今春のリーグ戦からレギュラーに定着し、全10試合に出場して打率3割4分2厘、1本塁打、11打点、6盗塁の活躍で初のベストナインを獲得した。

幼いころからプロを目指した。4年前、高3時は強肩俊足の捕手としてプロのスカウトから注目された。しかし、最後の夏は初戦敗退に終わり「不完全燃焼。結果を残すこともできず、後悔だけが残った」と高校でのプロ志望届提出は断念した。進路を決める際には東北福祉大の練習会にも参加したが、「津森(宥紀投手=4年、和歌山東)などの有力選手もいて、『仲間ではなく、相手として対戦できたら面白い』と思った」とライバル大への進学を決めた。

最後のアピール機会となる今秋リーグ戦前のオープン戦で右腕に死球を受け、骨挫傷と診断された。ケガの影響もあり、序盤の東北大、宮城教育大では無安打。5節を終えて打率2割2分2厘と苦しむが、23日の東北学院大戦でリーグ通算2号アーチを放つなど、徐々に状態を上げている。

最終節(5、6日)は4季連続Vを狙う東北福祉大と優勝を懸けて戦う。佐藤は「プロ注目の選手がいて手ごわい相手だが、打ったら僕の株も上がる。絶対に打って、注目をさせてやるという気持ちで臨みたい」。同大初となる野手でのプロ入りを目指し、最後に爪痕を残してみせる。【相沢孔志】