中日大島洋平外野手(33)が初の打撃タイトルとなる最多安打賞を獲得した。

最終戦は4打数無安打だったが174安打を放って巨人坂本勇人に1本差でシーズンを終えた。

「10年かかってやっと取れたなという気持ちです。最多安打も上位にからんでいながら最後に抜かれたりしてきた。最後に上に立ててよかった。チームはいい順位ではないけど、とにかく試合に出続けることが大事と思ってやってきた。そういう姿を後輩も見ていると思う」と振り返った。

印象に残る安打を聞かれるとニヤリと笑いながら「木下に当たったヒットですね。ヒットになってくれたので木下のおかげです」。8月1日の甲子園。2回無死一塁で一、二塁間に転がした打球が一塁走者の木下拓の足に当たった。守備妨害で走者アウトになったが、大島には安打が記録された。当たらなければ二ゴロの可能性もあった微妙なコース。坂本勇との差を分けた? 貴重な1本になった。

3度目の全試合出場も果たした。「毎日トレーナーの方がグラウンドに立たせてくれて、打撃投手らスタッフの方々もサポートしてくれた。家をいつも笑顔で送り出してくれる妻や子どもたち、みんなの力です。感謝したいです」と頭を下げた。