ヤクルト再建のキーマンは新監督! 高津臣吾監督(50)の就任会見が1日、都内の球団事務所で行われた。

3年契約で年俸8000万円(推定)。最下位からの立て直しへ、キーマンに「僕じゃないですかね」と自らを指名。「選手は全員がキーマン。コーチ、スタッフを含め現場の1番の責任者になりましたので、やはり僕がしっかりしないと」と決意表明した。

すべての経験をいかす。メジャーだけでなく、韓国、台湾でもプレー。BCリーグの監督経験者としては、初のNPB監督となる。苦労人だけに「根性とか忍耐とか、昭和のスポ根は大事だと思っている。選手に押しつけるつもりはないが、大事な部分」と話した。12球団最悪のチーム防御率4・78から、まず投手陣の再建に着手する。「そこがチームを立て直す第1歩。1軍、2軍の投手コーチと素晴らしい新しい投手陣を作っていきたい」。現役時代は勝負強い守護神だったが「(勝ち運は)そんなにあると思わない。我慢強さはありますが」と苦笑い。7日からのフェニックスリーグでは、ドラフト会議前に帰京するまで指揮を執る予定。投手陣に加え、村上、塩見ら野手もチェックする。

新監督を支えるコーチについて、伊東編成部長は「決まりつつある」とした。投手コーチには、メジャー経験者の斎藤隆氏を招聘(しょうへい)。宮出打撃コーチがヘッドに昇格し、杉村巡回コーチが打撃コーチを務める。2軍でともに指導した松元打撃、森岡内野守備走塁両コーチが1軍に昇格。2軍監督には、池山隆寛氏(53)が就任する見込み。新監督の下、再スタートを切る。【保坂恭子】

◆高津臣吾(たかつ・しんご)1968年(昭43)11月25日、広島県生まれ。広島工-亜大を経て90年ドラフト3位でヤクルト入団。最優秀救援投手4度。04年ホワイトソックス移籍。メッツ、ヤクルト、韓国ウリ、台湾興農、BC新潟を経て12年引退。通算286セーブは歴代2位。180センチ、75キロ。右投げ右打ち