阪神歳内宏明投手(26)が2日、西宮市内の球団事務所を訪れ、来季の契約を結ばないとの通達を受けた。

あいさつで鳴尾浜球場を訪れた歳内は「(球団から)『来年は契約を結びません』と言われました。(19年は)1年間投げられなかったけど、最後まで球団は待ってくれた。本当にコーチや監督もそうですけど、先輩も後輩もいい人ばかりに恵まれました。つらかったですけど、楽しかったです」と明かした。

11年ドラフト2位で聖光学院(福島)から入団。1年目の12年9月2日広島戦(甲子園)でプロ初登板初先発(勝敗つかず)を果たした。14年7月30日ヤクルト戦(甲子園)ではリリーフ登板でプロ初勝利。150キロ近い直球と決め球スプリットを武器に、15年は中継ぎで自己最多の29試合に登板した。

17年以降は右肩の故障に悩まされ、同オフには育成選手契約。18年7月に再び、支配下登録された。8年目の今季は、2軍で34試合に登板し1勝2敗、防御率4・00。4月に約3年ぶりとなる出場選手登録をされたものの、登板機会はなかった。

今後については「まだ今日、言われたばかりなので、家族と相談して決めたいなと思います」と話し「普通に投げられる状態ではあるので、トライアウトとかは相談して決めたい」と説明した。

阪神はこの日、歳内の他に小宮山慎二捕手、岡本洋介投手、山崎憲晴内野手にも来季の契約を結ばないことを通達した。