未来のエース候補にとっては、またとない機会になる。千葉・鎌ケ谷での秋季練習に参加している日本ハム吉田輝星投手(18)が3日、今月25日に予定されている侍ジャパンとの練習試合(KIRISHIMAサンマリン)登板に意欲を見せた。「パ・リーグから選ばれている打者と対戦したいですね。力負けするのか、しないのか、試したい。通用したら、逆にビビリますよね(笑い)」。きらめく瞳で力勝負を期待した。

若手中心で参加する宮崎のフェニックス・リーグでは、3戦目の9日中日戦での先発が予定されている。現時点で先発候補は5人。吉田輝のほか、北浦、田中瑛、柿木、宮台が挙がる。荒木2軍監督は「中日戦では100球超を想定している。侍との練習試合に投げるかは、まだ分からない」としたが、週に1度登板を重ねると、3度目の登板が25日になる可能性は十分に考えられる。

1年目の今季は、1軍で1勝3敗、防御率は12点台とプロの厳しさを痛感した。「鈴木誠也さん(広島)が一番イヤだった。打席に入った時に意識しちゃって。高校の時のように余裕を持って抑えられる状態ではなかった。来季は、そういうのをなくしたい」と、精神面での成長をもくろむ。

初体験の同リーグでは、高校ジャパンでチームメートだった中日根尾との同期対決も心待ちにする。今年のフレッシュ球宴(楽天生命パーク宮城)では三振を奪ったが「一度も打たれないようにしたい」。飛躍の2年目へ、充実の秋とする。【中島宙恵】