去就が注目されていた中日松坂大輔投手(39)が4日、中日を退団することが決まった。

同投手は4日午前11時過ぎ、球場にスーツ姿で登場。フェニックスリーグ参加組が練習する中、手みやげを持参し、スタッフ、コーチ陣らに退団のあいさつをした。午後から中日加藤宏幸球団代表(60)と会談を持ち、退団する意向を受け入れられた。中日は同日中に戦力外通告の手続きを行った。

松坂は会談後、報道陣の前に現れ、退団に至る経緯を自らの口で語った。「昨日の昼すぎに代表に連絡をして、その時に退団の意思、退団の方向で考えていますと伝えさせていただいた。1カ月弱悩んだが、森(SD)さんとデニー(友利)さんが退団した。僕は2人にドラゴンズに拾ってもらった。『僕もいちゃいけないな』と思った」。前監督の森シニアディレクター、友利結編成部国際担当が1日に退団したことを、自身の退団決意の理由の1つに挙げた。

「来年以降どうなるか分からないですけど、またグラウンドで会えるように頑張っていきたいと思います」と、来季以降についての明言は避けた。

同投手は17年オフに3年間在籍したソフトバンクを退団。18年1月に中日のテストを経て入団。同年は11試合6勝4敗の成績を挙げ、カムバック賞を受賞した。今季はキャンプ中に右肩炎症を発症し出遅れ。今季は2試合登板で白星なく防御率16・88で終えていた。「中日に残るのがベスト」とし、球団側も来季契約する意向を松坂に伝えていた。